東アジア非自動地帯
本書の紹介

    〜日本・台湾・韓国の非自動風景を綴った写真集です〜


東アジア非自動地帯
(原題:東亞細亞非自動地帶)は2011年3月に台湾で出版された非自動情景を中心とする鉄道写真集です。日本人の鉄道カメラマンにより、2000年代より急激に姿を消した日本および台湾・韓国の腕木信号機を中心とした非自動の鉄道風景を273点の美しい写真と共に紹介しています。
また、日本/台湾の製作スタッフによる各国の非自動事情や腕木信号機・通票閉塞の図解・解説も収録しています。
本書は台湾鉄路管理局(国鉄)の備品として寄贈されましたが、2011年5月からは台湾の書店でも一般発売が開始されました。




鉄道の安全を守る(石勝線)



蒸気機関車の人気は不変(台湾)



非自動現場の最前線では、
多くのスタッフが活躍した(台湾)

作者の伊藤一己(秋田県在住)は台湾では著名な鉄道ファンであり、1980年代より台湾で鉄道撮影を開始、今や台湾では伝説的存在の鉄道カメラマンである古仁榮氏とコンビを組み、軽便鉄道を中心に当時ほとんど記録の無かった貴重な鉄道風景の数々を撮影して歩きます。その後も頻繁に日本と台湾を往来し、数々の鉄道写真をフィルムに収めます。2005年には宮城県の廃ドライブインにて放置荒廃した台湾の製糖鉄道のSLを自費で買取り、SLの故郷、台湾嘉義県に送り返した事は現地では大きなニュースとなりました。

2000年、作者は東京神田の書店でふと手にした写真集「さよなら腕木信号機&タブレット(君島靖彦さん著)」の中で、もはや風前の灯となった非自動風景に大きな衝撃を受け、その記録を開始。日本国内・台湾・韓国とおよそ10年に渡り記録を続けて行きます。
その後、韓国と台湾で非自動情景を探し活動する「東アジア鉄道イソウロウ事務所」運営者のMINEYUKIと、台湾の鉄道趣味界の大御所、「街猫的鐵道網站」站長のcitycatをスタッフに迎え、2010年1月、台北の出版社・東佑文化にて本写真集の製作が始まりました。

およそ1年後の2011年2月下旬に試刷版が完成、翌3月初頭に本印刷が行われましたが、3月11日、東日本大震災により出版に向けた動きが中断します。余震の続く中で電気が復旧した時、作者は台湾から多額の義援金が集まった事に心を打たれ、何か恩返しが出来ないかと思うようになります。そして撮影に多大な協力を頂いた台湾鐵路局(台湾での国鉄に相当)に200冊を寄贈する事を決意します。

2011年5月3日、台湾鐵路管理局で関係者やマスコミを招いて贈呈式典が行われ、贈呈された本書は全ての有人駅、車輌基地、事務所等に寄贈されました。またこの他、新北市雙和(もとの中和市)の公立学校・図書館にも約200冊が寄贈されました。

 




駅にはドラマがあった(津軽鉄道)



国は変われど非自動の持つ
魅力は変わらない(韓国)


非自動仕組みを繊細な図解で解説
(作画・解説はMINEYUKI)

東亞細亞非自動地帶
〜消失的臂木號誌機與路牌〜

 

著作・製作  伊藤一己

 (サイト:歓迎光臨台湾軽便鐵路)

ハードカバー・オールカラー A4版 176ページ

言語 : 繁体中国語 / 一部日本語

 

主な内容

2002年以降に残った台湾・日本・韓国の非自動(腕木信号機・通票)風景を写真で綴ります。

 

製作スタッフ

非自動解説 作画/文章 MINEYUKI(東アジア鉄道イソウロウ事務所) 監修/翻訳 citycat(街猫的鐵道網站)

 デザイン統括   ョ美靜 (東佑文化事業有限公司)

 企画・編集     江秋阮 (東佑文化事業有限公司)

 プロデューサー  黄發輝 (東佑文化事業有限公司)

 

 推 薦 人

           范植谷 台灣鐵路管理局 局長(台湾の国鉄総裁に相当)

            洪致文 鉄道専家(台湾で著名な鉄道研究家/鉄道ライター)

           許乃懿 鐵道文化協会第三任會長(台湾の「鉄道友の会」に相当 第三期会長)

 

出版者 東佑文化事業有限公司(台湾)

ISBN(13) 978-986-6196-45-3

定価 1,000元

※初回版はDVD(132分)が付録されます

 

 

copyright by
Kazumi Ito(JAPAN)
Kazumi Ito and Tongyo publishing(TAIWAN)


 

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